海のミルク
ヨロン滞在の3日目か4日目が晴れていたら、
シュノーケリングするつもりでした。
あいにく、曇天だったので、
マリンスポーツのお店は、全て閉店していました。
でもまあ、それも計算内です。
うちらは、軽自動車に乗って、
海辺を回り、車を停め、
1つ1つの浜辺をココロのカメラに収めました。
ヨロン島自体が、珊瑚礁でできています。
珊瑚礁で白くなったキャンパスに、
海が流れ、空が映っているのです。
ヨロンブルーたら、そりゃもう、
エメラルドグリーンを通り越して、
牛乳の海です。
海のミルク、ったら、牡蠣ですが、
「ミルク色」としか表現出来ません。
晴れていても、曇っていても、
メルヘンタッチな、みるく色です。
ヨロンの海岸は、どれひとつとして、
同じ浜はありませんでした。
遠浅で、どこまでもミルク色の浜や、
珊瑚の岩が風化して、
奇岩がごつごつしている浜。
残酷にコンクリートを流して、
ヨットハーバーにしちゃった浜や、
海藻が生い茂り、
ミルク色ではなくて、深い藍色の浜。
どの海も、美しく、絵になる浜でした。
そして夜は、テラスで呑んでいたら、
変なおじいにナンパされ、一緒に呑みました。
おじいは、沖永良部島の人です。
野生のヤギを餌付けして、その子供をさらって、
ヨロン島で売る、てことで稼いでいるそうです。
まじ、ドナドナの世界です。
「おっちゃん、昨日までエサくれるいい人。
でも今日は、悪い人ね。
母ヤギは、1日は探して泣くけど、
次の日はもう、次の繁殖してるね。」だそうで。
帰って、沖縄出身の派遣さんに聞くと、
「ヤギね〜、お祝い事があると、
1匹殺して食べるのよ〜。
それが臭くてね〜。家に入れなかったわ〜。」
大自然の中で生きることは、
弱肉強食の世界でもありました。
今回のヨロン旅の思い出は、こんなところでしょうか。
上手にたそがれたかどうかは、疑問ですが、
4日間、のんびり楽しく過ごしました。
=おしまい=